近年BOPIS(ボピス)を導入する企業が増加しています。
BOBIS(ボピス)は店舗での滞在時間を短くしたいという顧客の要望を叶えることができるため、感染症の影響がまだまだ落ち着かない昨今でとても注目を浴びているサービスです。
今回はBOPIS(ボピス)の基礎知識から、実際にサービスを導入している企業事例を紹介します。
導入を検討している方は参考にしてください。
BOPIS(ボピス)とは「Buy Online, Pickup In Store」の略称で、ECサイトで購入した物を店舗で受け取ることができるショッピング方法です。
スマートフォンの普及とアプリ化により、2016年頃にアメリカの大手小売チェーンのウォールマートがサービス開始したところから始まりました。
今ではECサイトだけでく、飲食店でも積極的に取り入れられており「withコロナ」の時代に欠かせないサービスの一つとして注目を浴びています。
なぜBOPIS(ボピス)は注目されているのか
巣ごもりでネットショッピングの需要は高くなっています。
さらに「置き配」などの配送方法にも工夫されたサービスが展開された影響でBOPIS(ボピス)も注目されるようになりました。
なるべく外出を控えて買い物がしたいという顧客のニーズと、オンラインでの売上をさらに伸ばしていきたいという企業の双方にとってメリットがあるため、これからますます普及していくと言われています。
BOPIS(ボピス)のメリット
BOPIS(ボピス)のメリットを、顧客側と企業側の両方の視点からご紹介します。
企業側のメリット
店舗で「ついで買い・衝動買い」を誘発できる
BOPIS(ボピス)は顧客に店舗へ足を運んでもらうサービスなので、顧客接点を増やすことができます。
来店した顧客に対してアップセルやコミュニケーションをとれば、商品の受け渡しだけでなく他の商品を購入してもらえるチャンスになります。
アメリカの調査によると、BOBIS(ボビス)を利用した顧客の85%が別の商品を購入したというデータもあるほど「ついで買い・衝動買い」を誘発することができるため、売上の向上が見込めます。
コストを軽減できる
BOPIS(ボピス)は商品の発送を行わないため、配達の工数を減らし、配送網の効率化を図ることができコスト削減にも繋がります。
また人員コストの削減にも影響を与えます。
顧客が事前にネット上で決済を完結しているため、店舗で会計をする必要はありません。
なので、店舗側は余分な人件コストの削減や人材不足の緩和ができます。
顧客情報を活用できる
BOPIS(ボピス)を利用するためは、ネット上で会員になることが必要になります。
顧客の会員データが蓄積されていけば、どんな商品が売れているのかなど購買行動も可視化できるためマーケティング材料として活用することが可能です。
データに基づいたセールやキャンペーンを行うことができ、効率的にマーケティングを行うことができます。
顧客側のメリット
店舗滞在時間の短縮
顧客はできる限り感染リスクを抑えたいというニーズがあり、BOPIS(ボピス)はそれに応えることができます。
商品の選択から購入、決済を全てネット上で完結できるため、店舗では受け取るだけになり、店内の中で商品を探し回る手間を省くことが可能です。
対人接触や滞在時間を短縮することができ「withコロナ」の時代においてとても重要な役割を担います。
送料がかからずスムーズな受け取り
商品の受け取りは店舗で行うため、送料は不要です。
手元に届くまでのタイムラグも解消するだけでなく、不在時に再配達を依頼する手間を省くこともできます。
BOPIS(ボピス)は商品を購入した後に都合の良い時間に受け取りに行くことができるので、例えば朝電車の中で注文したあと帰りにピックアップするということもでき顧客はすぐに商品が使用できるというメリットがあります。
BOPIS(ボピス)を自社で取り入れるには
ここまで読んで、BOPIS(ボピス)に興味が出てきた方もいるのではないでしょうか。
自社で導入するためには、ECサイトと実店舗の2つのチャネルがあることが前提です。
BOPIS(ボピス)の仕組みと流れは、「顧客がネットで注文する→倉庫へ出荷指示をだす→倉庫でピッキングと発送をする→商品が店舗に届く→顧客が商品を受取る」という過程があり、2つの販売チャネルがないと成り立たない販売手法です。
BOPIS(ボピス)を運用する際に重要なポイントを紹介します。
リアルタイムで分かる在庫の管理
BOPIS(ボピス)のメリットはスムーズに商品を顧客が受け取ることができるという点なので、企業側はリアルタイムで在庫情報を管理できる体制であることが必須です。
在庫管理システムを導入し、注文に応じて在庫を引き落としたり、ネットから注文を受けたら商品を取り置きするということができるような体制にしましょう。
在庫管理システムは商品を倉庫からスムーズにピッキングする仕組みが整っているので、効率的に運用をしたいという方はシステムの導入をおすすめします。
ロケーション管理
ロケーション管理とは、倉庫内にある商品の保管場所を管理する手法です。
BPIS(ボピス)は自宅へ郵送ではなく店舗へ郵送するものなので、店舗への配送ルートを設定し、スムーズに出荷するためにロケーション管理は欠かません。
ロケーション管理によって倉庫内の商品をスムーズにピッキングできる環境を整えることで、顧客満足度を高め効率的にBOPIS(ボピス)の運用を実施できます。
BOPIS(ボピス)を取り入れた日本の企業事例
BOPIS(ボピス)はアメリカでスタートしたサービスであり、まだまだ日本での普及率は低いと言われています。
その中でもいち早くサービスを取り入れ、売上向上に繋がった日本の成功事例を紹介します。
株式会社ワークマン
株式会社ワークマンは全国に展開している作業着の専門店です。
BOPIS(ボピス)採用後、ECサイトで注文した顧客の65%が店舗で受け取ることを選択したというデータがあり、実際の来店者数は年間12万人だと言われています。
またさらにサービスを発展させ、店舗に在庫がない場合は他店舗から商品を確保するなど、顧客が必ず商品を購入できるという仕組みづくりまで成功しています。
必ず購入できるというサービスは、顧客満足度を高めることに繋がり今では多くの方がワークマンを利用しています。
スターバックス
スターバックスは2017年頃から事前に商品を注文して店舗で受け取るというモバイルオーダーを採用していましたが、感染症の影響を受けてサービスの需要が拡大しました。
モバイルオーダー上でも豊富にカスタマイズをすることができ、待ち時間も削減できるのでBOPIS(ボピス)による売上は全体の10%を占めていると言われています。
朝の出勤前に事前にコーヒーを頼み、スムーズに受け取ることができるので特にサラリーマンやOLなどからの需要が高いです。
スシロー
土日の時間は特に家族連れが多く混雑しやすいスシローでも、近年BOPIS(ボピス)が導入されました。
事前に商品を注文し、指定時間に店舗へいくとお持ち帰り用のロッカーに注文した商品が用意されるという仕組みです。
待ち時間のストレスを改善できるだけでなく、ステイホームの情勢に合わせて家で食べたいという顧客のニーズに応えることができ、サービスを利用する人が増えているようです。
さいごに
BOPIS(ボピス)についてのメリットや導入実績を紹介しました。
まだまだ感染症の影響もあるこの時代において、顧客のニーズに沿ったサービスを提供することが売上向上のために重要であると言えます。
BOPIS(ボピス)は顧客、企業双方にとってメリットがある販売手法なので、いち早く導入を進め競合他社との差別化を図りましょう。
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