本記事では、集客代行のメリット・デメリットや料金相場などを紹介します。自社の営業活動に人材やコストをかけている事業者は多いものの、闇雲におこなっても思うような成果はでません。
自社のニーズにマッチした集客代行業者をかしこく使い、利益をさらに伸ばしましょう。集客代行の利用を迷っている方は、今回の内容を参考に検討してみてください。
集客代行とは?
集客代行とは、自社の代わりに集客してくれるサービスです。近年ではWEBサイトを活用して販路を拡大する事業者も多く、WEBに特化した集客代行が注目されています。
どれだけよい商品やサービスを提供していても、集客できなければビジネスとして成り立ちません。集客そのものを外部委託することで社内に集客のノウハウをもつ人材がいなくても、多くの見込み客を集められるでしょう。
また、ひと口に集客といっても、その方法はさまざまです。代表的な集客代行には、WEB広告・SEO・SNSを使ったものやWEBサイトの運用などがあり、それぞれ専門業者が作業をおこないます。
集客代行の主な仕事内容・業務範囲
集客代行には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、集客代行の主な仕事内容や業務範囲について紹介します。
WEB広告運用
WEB広告運用は、インターネット上に広告を出稿して集客する方法です。近年一般的に用いられる方法ですが、状況に合わせて的確に対応しなければならないため、専門的な知識を要します。
WEB広告にはいくつか種類があり、より高い成果をだすためには、対象となるユーザーや目的を明確にしておかなければなりません。
そのためにも、代表的なWEB広告の種類を知っておく必要があります。
以下にWEB広告の種類をまとめました。
・リスティング広告:ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるテキスト広告
・ディスプレイ広告:画像・動画・テキストの広告を、Webサイトやアプリに設けられた広告枠に表示
・SNS広告:InstagramやTwitter、Facebookの広告枠に表示される広告
・動画広告:動画を使った広告のことで、YouTubeで流れる「インストリーム広告」や、Webサイトの広告枠に動画で広告を配信する「インバナー広告」がある
WEB広告を出稿する場合、上記のなかから、媒体を利用するユーザーと自社のターゲットが一致する広告を選ぶのが一般的です。
SNS集客
自社のブランディングや、キャンペーンの告知などに活用されることも多いのがSNS集客です。SNSには「拡散する」というシステムがあるため、口コミのような形で人づてに広がっていく可能性を秘めています。
広告を出稿しなくても、自社アカウントを作成して運用すれば多くの人にアピールできるため、低コストで集客できるでしょう。ただし、SNSでファンを作るためには、媒体にあわせてテイストを変えたり頻繁に更新したりと、手間をかける必要があります。
SEO集客
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化とも呼ばれています。ユーザーがGoogleなどで検索したときにWEBサイトを上位表示させて、露出機会を増やすことを目的としたマーケティング戦略です。
自社でWEBサイトやECサイトを運用している場合、希望のキーワードで上位表示できずに悩むこともあるのではないでしょうか。検索エンジンに表示されるWEBサイトは、1ページ目の上位であるほどクリック率が上がるといわれています。
逆に、1ページ目の下位や2ページ目以降ではユーザーの目にとまる機会が少なく、集客も難しいでしょう。そこでSEOに詳しい集客代行を利用し、上位表示を目指すことでユーザーの訪問数を増やせるようになります。
WEBサイト制作・LP制作
集客代行を利用すれば、専門知識と技術を盛り込んだWEBサイトやLPページの制作を依頼できます。
企業が制作するWEBサイトは、以下のようにわけられます。
・コーポレートサイト:「公式サイト」に該当するサイト。会社概要や所在地、採用情報など企業の情報を掲載
・ブランディングサイト:ブランディングのためのサイト。ビジュアルを多用し、視覚的に商品やサービスの空気感を伝える
・プロモーションサイト:販売促進のためのサイト。商品やサービスのアピール、新商品の知名度を高めるための情報などを掲載
・LP:「ランディングページ」といい、ユーザーが最初に訪問するページを指す
これらの自社サイトは必須ではありませんが、認知度を高めるためにも作っておくほうがよいでしょう。
集客代行サービスを利用するメリット
ここでは、集客代行サービスを利用するメリットを3つ紹介します。
専門のスキルや知識をもったプロに集客を依頼できる
集客代行サービスを利用するもっとも大きなメリットは、専門のスキルや知識をもったプロに集客を依頼できることです。自社に集客のノウハウがない場合、知識をもつ人材を育成する必要があります。
ゼロから人材を育成するには時間もコストもかかり、なおかつうまくいくとは限りません。最初からプロに依頼することで、リスクと負担をおさえた集客数アップが可能になります。
試行錯誤を繰り返さなくて済む
自社で集客に取り組んだ場合、軌道に乗るまでは試行錯誤の繰り返しになります。WEBを使った集客に取り組む企業は多いものの、ノウハウがないためにうまく運用できないケースも少なくありません。
また、WEB集客はすぐに軌道に乗るものではなく、数ヶ月もしくは年単位で取り組む必要があります。
試行錯誤を繰り返す時間のロスを考慮しても、集客そのものを外注することは効率がよいといえるでしょう。
新しく専任の人材を雇うより安く済む
自社スタッフの育成ではなく、専任の人材を新しく雇おうと考える人もいるかもしれません。しかし、専門知識をもった人材を雇用する場合、高額な人件費がかかる可能性があります。
また、うまくいかない場合でも雇い続けなければなりません。その点、集客代行サービスは自社スタッフとして人材を雇うわけではないため、「必要なときだけ利用する」という使い方も可能です。
集客目的や規模、状況にもよりますが、高額な人件費を退職するまで払い続けることを思えば、安く済むケースも多くみられます。
集客代行サービスを利用するデメリット
次に、集客代行サービスを利用するデメリットを紹介します。
期待した成果を得られない可能性
集客代行サービスを利用しても、期待した成果を得られない可能性もあります。代行業者にも得意不得意があるうえに、自社に知識がない分野を依頼するため、よしあしを見抜くのも難しくなります。
そこで、本格的に集客を外注化することが決まったら、必ず複数の代行業者を比較してみましょう。
業者を選ぶポイントはのちほど紹介するので、そちらも参考にしてください。
社内にノウハウが溜まりにくい
集客代行サービスを利用することで、社内にノウハウが溜まりにくくなるというデメリットも考えられます。集客に関する業務を丸投げできるかわりに、社内に詳しい業務内容を知っている人材を育てられなくなります。
「将来的には自社のみで集客したい」と考えている場合は社内に担当者をもうけ、並行して育成するとよいでしょう。
集客代行の費用や料金体系について
集客代行の費用や料金体系について紹介します。
月額固定型
月額固定型は、月々の料金が変わらない料金体系です。決まった費用で代行サービスが利用できるため、予算内におさめることが可能になります。
あらかじめ設定した金額で業務内容を決めるため、基本的には追加料金が発生しません。月額固定型は安定した運用を希望する事業者向けで、すでに認知度の高い商品やサービスにも効果が見込めるでしょう。
成果報酬型
成果報酬型は、成果に応じて費用が発生する料金体系です。初期費用が無料の業者も多く、低リスクで始められるメリットがあります。
成果報酬型の場合、集客代行業者は成果をあげなければ報酬が得られないため、意欲も高いと考えられるでしょう。初期費用をかけず、購入者(サービスの利用者)を増やしたい事業者におすすめです。
複合型(月額固定+成果報酬)
複合型は、月額固定型と成果報酬型を組み合わせた料金体系です。毎月固定された金額はあるものの、成果に応じて報酬を支払うため、コストをおさえた運用が可能になります。
月額固定型と成果報酬型の「いいとこどり」ともいえるでしょう。ただし、月額固定費は代行業者によってさまざまで、あらかじめ確認しておく必要があります。
集客代行費用や料金の相場
集客代行の料金相場について紹介します。
WEB広告運用代行の料金相場
WEB広告を出稿するには、広告費と運用代行費用の2つが必要になります。現在主流のWEB広告である「リスティング広告」では、広告費の20%が料金相場となっています。
一般的な初期費用は5万円程度ですが、無料に設定している業者もあり、そのような業者を選べば低コストでスタートできるでしょう。
広告別の料金相場は以下のとおりです。
・リスティング広告:1円〜数百円/1クリック
・ディスプレイ広告:10円〜100円/1クリック
・SNS広告
クリック単価:20円〜数百円/1クリック
インプレッション単価:50円〜数百円/1000回表示
エンゲージメント単価:1円〜200円/エンゲージメント
・動画広告:1円〜数百円/1クリック
また、WEB広告は商品やサービスのジャンルによって料金が変動する特徴があります。競合が強いジャンルほど広告費も高くなる傾向にあり、予算とのバランスを考慮しなければなりません。
SNS運用代行の料金相場
SNS運用代行の料金は、依頼する業務内容によって大きく変動します。その理由は、どのような作業を外注するかによって、業務の難易度や作業にかかる時間・工数が異なるためです。
大まかな料金と業務内容は以下の通りです。
料金:10万円以下/月の場合
・記事作成
・投稿
料金:20〜30万円以下/月の場合
・記事作成
・投稿
・コメント返信
・簡易的なレポート作成
料金:50万円以上/月の場合
・記事作成
・投稿
・コメント返信
・簡易的なレポート作成
・定期的なミーティング
・広告の運用
上記のように、記事作成や投稿のみを代行したい場合は月額数万円から依頼できますが、内容によっては月額50万円以上かかるケースもあります。
SEO集客の料金相場
SEO集客のサービス内容は、おもに以下の4つにわけられます。
・内部SEO
・外部SEO
・コンテンツSEO
・SEOコンサルティング(総合・サイト設計)
代行業者によってさらに細かく区分することもあります。
各サービスの料金相場は以下のとおりです。
・内部SEO
料金タイプ:一括払い
料金:10万〜20万円/月
目的:サイトの順位向上
・外部SEO
料金タイプ:月額固定型/成果報酬型
料金:
月額固定型の場合、1万〜15万円/月
成果報酬型の場合、1万〜100万円以上/月
目的:サイトの順位向上
・コンテンツSEO
料金タイプ:月額固定型/一括払い型
料金:
月額固定型の場合、5万〜30万円/月
一括払い型の場合、数千〜10万円/1記事
目的:サイトの順位向上
・SEOコンサルティング
料金タイプ:月額固定型
料金:10万〜50万円
目的:SEOに強いサイトの立ち上げや企画、コンテンツ作成
WEBサイト制作・LP制作の料金相場
自社のWEBサイトやLPを作る場合、サイトの種類や規模、さらに求めるクオリティの高さや依頼先によって料金が決まります。
サイトの種類別の料金相場は以下のとおりです。
・コーポレートサイト:10万〜50万円
・ブランディングサイト:10万〜50万円
・プロモーションサイト:30万〜80万円
・LP制作:10万〜30万円
また、本格的なマーケティングを依頼する場合、追加で50万円以上かかることもあります。
WEBサイトやLPを制作する際には、「自社でできることはやる」「既存のテンプレートを利用する」ことでコストをおさえられます。
集客代行業者を選ぶポイント
代行業者選びは、集客成功を左右する大きな要素となります。
自社の目的を達成できるように、これから紹介する3つのポイントを参考にしてください。
事業や商品について深い理解をしてもらえるか
まず、事業内容や商品について深く理解してくれる集客代行業者を選ぶことが重要です。自社の取り組む事業や商品を理解してもらうためにも、ヒアリングや小まめなコミュニケーションは欠かせません。
WEB集客の方法に答えはないものの、事業内容や商品のジャンルによってとるべき手段や方法は異なります。
ブランディングやコンセプトなどを正確に理解し、効率よく成果をあげる方法を真剣に考えてくれる業者かどうかを見極めましょう。
同業他社の実績を多くもっているか
集客代行業者を選ぶときは、同業他社の実績を多くもっているかどうかもチェックしましょう。同業他社の実績が多い代行業者であれば、そのジャンルでの集客ノウハウがあり、早く結果をだすことに期待できます。
実績を確認する際は、できるだけ自社の事業や商品に近い内容を聞くのがポイントです。ただし、守秘義務により開示できない情報もあるため、提供される範囲は限られるかもしれません。
とはいえ他社の内部データをすべて開示する業者は、自社データも他社への営業の際に利用する可能性があるため、注意が必要になります。
シミュレーションなど数値をもとに具体的な提案があるか
たとえ実績のある集客代行業者でも、再現性がなければ失敗する可能性もあります。そこで重要になるのが、数値を根拠にした具体的な施策提案やシミュレーションの有無です。
WEB集客は、さまざまな角度からみた指標をもとに戦略を練らなければ成功しません。集客代行業者から提示された数字を鵜呑みにするのではなく、自社の事業や商品をもっとも理解できている自分自身で判断することが大切です。
そのため、提案された施策やシミュレーションが現実的かどうかを必ず確認してから依頼しましょう。
からの記事と詳細 ( 集客代行とは?メリット・デメリットから料金相場、選ぶポイントまで徹底解説|ECのミカタ - ECのミカタ )
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