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Friday, February 11, 2022

カーラッピングのメリットや魅力は?専門業者に依頼すると費用はどのくらいかかる? - MOBY

塗装をすることなくボディカラーを変えられるうえ、キレイに元に戻せるカーラッピングは、今注目のカスタムです。カーラッピングのメリット・デメリット、業者に依頼する際の費用や手順、注意点などカーラッピングにまつわるあれこれを解説します。

カーラッピングとは?どんな種類がある?

©Yuri Bizgaimer/stock.adobe.com

カーラッピングとは、塗装の代わりにフィルムを貼り付けてドレスアップできるカスタムです。似たようなカスタムとして、古くからカッティングシートの貼り付けがありました。しかし、カッティングシートはおもに平面・小範囲への貼付けに限定されるうえ、シートの粘着性が高く、元に戻すのは困難です。

カーラッピングフィルムは柔軟性に富んだ素材で曲面にもキレイに貼り付けができるうえ、粘着力がカッティングシートほど強くないため、キレイに元に戻せるのが特徴です。また、塗装では表現できない色や風合い、さらに業務用大型プリンターを使えば写真や絵柄も印刷できます。

技術の進化により可能になった新世代カッティングシートともいえるのがカーラッピングによるカスタムです。カーラッピングには以下のような種類があります。

パーツラッピング

パーツラッピングとは、車のパネルや部品ごとにフィルムを貼り付けて色を変える手法です。ボンネットやルーフはもちろん、ドアミラーやグリルなど曲面で構成されたパーツにも施工可能であるるため、市販されていない色や柄のパーツをつくることができます。

フルラッピング

フルラッピングとは、フィルムを車全体に貼り付けてボディカラーを変える手法です。相応の費用がかかるものの、元に戻せるため全塗装よりも気軽に車の色を変えられます。また単色だけでなく、塗装では難しい柄や模様に仕上げることもできます。

デザインラッピング

デザインラッピングとは、写真や絵柄を印刷したフィルムを車に貼り付ける手法です。複雑なイラストや写真を車体に載せることも可能であり、アニメ・ゲームキャラクターなどがボディに描かれる痛車の多くはデザインラッピングによって製作されています。

企業ロゴや広告を貼り付けて営業車や広告宣伝車をつくることも容易であり、レーシングカーやラリーカーのような外観にすることもできます。

プロテクションフィルム

プロテクションフィルムとは、パーツラッピングやフルラッピングと同じ要領で透明フィルムを貼り付け、飛び石や傷からボディを保護できるフィルムです。

透明度が高いため車の外観を損ねず、普通のラップフィルムより厚いため、傷や鳥の排泄物などから効果的にボディを保護します。高速道路・サーキット走行時の飛び石対策や、日常的に傷つきやすいドアやドアノブの保護に最適です。

カーラッピングのメリット

©yumeyume/stock.adobe.com

塗装では表現できない色・柄にできる

カーラッピングなら単色はもちろん、カーボン調や金属調など塗装では難しい柄や模様も、豊富なフィルムデザインのなかから選んで貼り付けるだけで表現きます。

ラップフィルムメーカーは数十社にものぼり、最王手である3M社からラインナップされているラップフィルムは2021年9月時点で89色。写真やイラストなどをプリントできるデザインラッピングなら、さらに自由度の高いカスタムが可能です。

施工期間が短い

全塗装は施工に3週間ほどかかるのに対し、カーラッピングならフルラッピングでも納車までの期間は1〜2週間程度で済みます。パーツラッピングならさらに施工期間は短く、貼付けだけなら30分〜1時間程度で仕上げられます。

安定した品質

カーラッピングはあらかじめ機械着色されたフィルムを貼り込むため、特有の施工技術は必要であるものの原則として誰が施工しても色ムラなどは起こりません。何度か練習すればDIYでも施工可能です。

元に戻せるため気軽に施工できる

全塗装を元に戻すには再塗装するしかないうえ、車売却時の査定額が下がりがちです。カーラッピングはラップフィルムを剥がすだけで、簡単に施工前の状態に戻すことができるため、査定額に影響せず気軽に施工できます。そのため、返却時に原状回復が求められるリース車両にも施工可能です。

車の塗装を保護できる

ラッピングした箇所は汚れや紫外線が遮断されるため、フィルムの下は施工前の塗装状態を維持できます。ただし、プロテクションフィルム以外の薄いフィルムは傷や飛び石に対しての保護性能はほぼないものと考えましょう。

カーラッピングのデメリット

©yumeyume/stock.adobe.com

塗装に比べて耐久性が低い・長期の使用ができない

カーラッピングのフィルムは樹脂製であり紫外線に弱いため、塗装に比べて著しく耐候性に劣ります。寿命はフィルムメーカーや色によって異なるものの2〜5年ほどと短く、その度に剥がさなくてはなりません。また、車の塗装状態や貼付期間によっては、剥がす際に塗装まで剥がれてしまう危険もあります。

塗装よりも費用が高額

全塗装の費用は軽自動車・コンパクトカーなどの小型車で20万〜40万円、セダンSUVなどの大型車では35万〜50万円程度であるのに対し、フルラッピングでは小型車35万〜50万円・中型車45万〜75万円ほどとなります。

パーツラッピングの場合でも塗装にかかる費用より高額になりがちです。複雑な形状の車や、画像印刷などを施した場合はその分の費用が上乗せされます。

洗車機が使用できない

カーラッピングを施すと、洗車に手間がかかるようになります。高圧スチーム洗浄はもちろん、洗車機や高圧洗浄器はフィルムの剥がれや状態悪化を招きやすくなるため原則として使用できず、未施工の車よりも丁寧な手洗いが求められます。

カーラッピングを専門業者に依頼したい!どうする?

©hedgehog94/stock.adobe.com

業者に施工を依頼する際は、カーラッピングならではの手順や注意点があります。依頼する際の流れを解説していきます。

1.業者選び 

カーラッピングには業者選びが大切です。塗装ほど業者間での仕上がりに差がないとはいえ、業者によって使用するラップフィルムメーカーや施工料金が大きく異なります。

同じ色だとしてもフィルムメーカーによって風合いが異なるため、事前にどのような車に仕上げたいか明確にしておくと、その後のやり取りがスムーズに進みます。

ホームページに掲載されている施工例・使用フィルムメーカー・価格表・アフターフォローに関する規定などを確認してから依頼業者を決めるとよいでしょう。

2.訪問予約

店舗に赴く前に、電話かホームページ上の依頼フォームで希望の施工方法を伝えて打ち合わせのための訪問予約をします。デザインラッピングを希望する場合は、デザイン案や画像データをなども準備しておきましょう。

デザインラッピングに反映できるデータは、解像度300〜350dpi程度のデザインソフトで製作された画像データやCADデータなどです。

3.打ち合わせ・施工予約 

打ち合わせの訪問時は、実際にフィルムの色見本などを見てから色や柄、施工範囲を決定しましょう。光の当たり具合による色の変化などもよく確かめてから決定することが大切です。

デザインラッピングの場合は、同時にデザインに関する打ち合わせも行います。しっかりと希望を伝え、納得いくまで意見をすり合わせましょう。複雑なデザインの場合は、打ち合わせの完了までに数日かかることも珍しくありません。

また、打ち合わせ時は追加料金や代車の有無、保証期間なども確認しておきましょう。業者によってはコンピューター画面上で完成予想を提示してくれます。それを確認し、了承すれば施工日時が決定されます。

4.施工時間と納期

ラッピング作業自体の時間はフルラッピングで1〜3日、パーツラッピングなら1箇所あたり30分〜1時間程度で終わります。ただし、フィルムを貼り付けるだけとはいえ、施工には洗車や下処理、施工の邪魔になる部品の取り外しなどの作業が必要です。また車のサイズや形状、施工範囲によっても納期が変動します。

着工から納車までにかかる実際の施工期間はフルラッピングで1〜2週間が目安です。デザインラッピングの場合は印刷の時間が加わるため、さらに1週間程度の納期が追加されます。

5.納車

納車後は、フィルムが定着するまでの1週間程度は洗車をしないように注意しましょう。カーラッピングの寿命はフィルムのメーカーや色によって異なり、短いものでは2年、長いものでは5年ほど色彩を保ちます。糊残りせずキレイに剥がせるのは3〜4年程度です。

カーラッピングの寿命と注意点

デザインフィルムの印刷部は紫外線による退色が激しく、絵柄の寿命は2〜3年になります。ただし、これらの耐用年数はあくまで目安であり、実際の寿命は車の使用環境や保管場所などによって変化します。

剥がれた箇所が見つかったら早めに施工してもらった店舗に補修を依頼しましょう。また剥がす際はヒートガンで温めながら作業しなければ、塗装ごと剥がれてしまう恐れがあります。

ラッピングの補修や剥がす際は、施工してもらった店舗に依頼するのが確実です。

カーラッピングした車のお手入れ方法

©ivanko80/stock.adobe.com

カーラッピングした車には洗車機や高圧洗浄機は使えず、手洗いでの洗車が求められます。より長く状態を維持するためには、洗車方法や保管場所などのメンテナンスにも十分に気を配らなくてはなりません。

樹脂製であるカーラッピングの表面は塗装よりも耐候性に劣るため、炎天下の洗車や表面に残った水滴などによりシミができやすい傾向にあります。

また、手洗い洗車であっても、目の荒いスポンジやタオルの使用は傷の原因になり、強力なカーシャンプーや一部のワックスを使用すると変色する恐れがあります。

自分でカーラッピングすることはできる?

©velimir/stock.adobe.com

カーラッピングはDIYでも施工可能です。フルラッピングやデザインラッピングは難しいものの、ボンネットやルーフなどの平面に近い部分のパーツラッピングなら比較的簡単に行えます。

塗装のような技術が不要で、誰でも色ムラなくキレイに仕上げられます。失敗してもやり直しができるカーラッピングはDIY作業に適したカスタムといえるでしょう。

業者に依頼すればボンネットが約4万円、ルーフで約5万円ほどの費用がかかるのに対し、DIYなら工具を揃えても1〜2万円程度で済ませられます。以下の記事では、DIYでのカーラッピングに必要な工具や手順などを解説しています。

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