「現金一括」か「ローン」以外も
近頃、クルマの買い方に変化が表れている。 それが残価設定方式の広がりと、オンライン契約によるサブスクリプション・サービスの登場だ。 【写真】トヨタ「KINTO」、スポーツモデルも乗れる【2台をみる】 (88枚) つい最近に日系ディーラーの現場取材をする機会を得た。 そこで「最近では、ローン販売のほとんどが残価設定ローンに変化している」と聞いて驚いた。 もちろん現金一括で支払う人は、昔も今もあまり変わらない。 しかし、ローンで買っていた人が減って、その分が残価設定ローンへ移ったというのだ。 ローンの代わりに残価設定ローンを使うと、確かに月々の負担額が大幅に減少する。 また、契約した3年なり5年先の残価が確定しているというのは安心感につながる。 同じクルマを長く保有したいのであれば、残価設定ローンの契約期間終了時に、改めてもう一度ローンを組めばよい。 どうせ買い取るとしても残価設定ローンにすれば、支払期間は長くなるけれど、月々の負担を小さくできる。 それが残価設定ローン人気の理由だろう。 かつて、クルマを購入しようというのであれば、その方法は「現金一括払い」、もしくは「ローンでの支払い」の2つが主流であった。 もちろん「カーリース」という手法もあったけれど、それを使うのは法人がメイン。 一般人のほとんどが「現金一括」か「ローン」を選んでいた。それが変わってきているのだ。
オンライン&サブスクで購入
次いで新たな手法として注目されているのが、オンラインで申し込みするサブスクリプション方式でのクルマの購入だ。 トヨタの「KINTO ONE」が先行して2019年よりサービスを開始。ホンダも2021年10月より「Honda ON」をオープンして追撃している。 実のところ、クルマのサブスクリプションというのは、これまであった「カーリース」と内容的には変わらない。 ただし、従来のカーリースによる商談は、店舗においてフェイス・トゥー・フェイスでおこなうのが大前提であった。 そういう意味でKINTO ONEやHonda ONは、「オンラインでのエントリーする」のが、これまでにない新しい部分となる。 そして、「オンラインでのエントリーできる」ことが、クルマのサブスクでは大きなメリットとなっているようだ。 12月中旬におこなわれたトヨタのKINTOによるメディア向け説明会によると、「KINTO ONEのユーザーのうち、20~30代は4割強を占める」という。 トヨタの苦手とする若年層をうまくとりこめたというのだ。 しかも、全体の6割が「初めてクルマを購入する」「トヨタ以外のユーザー」であったともいう。 つまり、これまでになかった「オンラインでのエントリー」を採用した「KINTO ONE」の導入によって、トヨタは若年層や初めてクルマを購入するという新規顧客を多く獲得することができたのだ。
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