建物にはたくさんの工法がありますが、マンションの物件情報で見かけることが多いのが「RC住宅」です。
今回は、RC住宅とはどんな住宅で、どのようなメリットとデメリットを併せ持っているのか、ポイントごとに詳しく解説します。
RC住宅とは
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RC住宅は、鉄筋構造とコンクリート構造を掛け合わせた「鉄筋コンクリート造」の住宅です。鉄筋コンクリートは「Reinforced Concrete」を略して「RC」と表記され、これは日本語に直訳すると「補強されたコンクリート」を意味します。
鉄筋構造には、横から引っ張る力に対して踏ん張りが利きやすいという強みがある一方で、上から押される力には弱いという弱点があります。反対にコンクリート構造は、上からの圧力に強く、横から引っ張る力に弱いという特徴があるため、両方を組み合わせることにより弱点を補い合うことができます。
RC造は、かつては中規模・大規模なマンションで広く取り入れられていた工法ですが、近年では注文住宅など一戸建てでも用いられるケースが増えてきました。メリットはこれから詳しく紹介しますが、日本に多い地震や台風などに耐えられる性能を持つため、多くの住宅に用いられている工法です。
RC住宅のメリット
RC造のメリットは、遮音性や耐震性、耐火性に優れており、暮らしやすさを感じられるだけでなく、災害でも倒壊しにくい住宅をつくれることです。
また、デザイン面におけるメリットもあります。
遮音性・気密性が高い
とても頑丈な構造でつくられるRC住宅は、遮音性に秀でているため、室内で発生した音が外に漏れにくく、さらに外の騒音が伝わりにくい特徴があります。交通量が多い道路に面している住宅や、近隣に学校や公園などがある住宅の場合は、RC住宅を選ぶことによって、高い効果を実感できるでしょう。
ピアノやギターなど、大きな音が出る楽器の音を完全に遮断することは困難ですが、木造等の工法と比較すると圧倒的に高い遮音性です。両隣や上下にも音が伝わりにくくなるので、マンションで暮らす場合、深夜や早朝といった時間帯にも必要以上に騒音を気にすることなく生活できます。
RC住宅は、鉄筋の型をつくってコンクリートを流し込むという構造なので、気密性の高さもメリットといえます。優れた断熱材を併用することにより、エアコンの作動時間を短くしても効果を得やすく、省エネにつなげられます。
耐震性に優れている
鉄筋構造とコンクリート構造の良い部分を併せ持つRC住宅は、縦からの圧力にも、横からの圧力にも強く、耐震性に優れています。倒壊すると非常に大きな危険がある巨大なビルがRC造でつくられていることからも、RC住宅の安全性の高さが分かるのではないでしょうか。
決定的な倒壊のみならず、コンクリートが剝がれたり、ヒビが入ったりする可能性も少なくなるため、メンテナンスや修繕の回数を減らすことも可能です。地震大国の日本では、どの地域に住んでいても地震対策が必要ですから、RC住宅はそのベースとして適しています。
耐火性に優れている
地震と同じように警戒すべきなのは火事ですが、建築基準法において、耐火建築物として認められているのがRC構造です。火災が1時間続いたとしても建物の倒壊を防ぐことができるので、安全に非難するための時間を稼ぐことができます。
さらに、木材と違ってコンクリートは燃焼しないことも特徴の一つです。火災発生時に発生する有毒ガスの量を抑えられるので、火事で最も怖い、ガスを吸い込むことによる中毒死も避けやすく、生存率を高められます。
デザインの自由度が高い
木造住宅の場合、耐久性を高めるために目に見える場所に柱を多く設置しなければならず、部屋のスペースが限られてしまうという欠点があります。
一方のRC住宅では、構造そのものを強固にできるため、すっきりした印象の室内をつくりやすく、デザイン性が高くなることもメリットです。比較的自由な設計ができるため、注文住宅をつくる場合にはRC住宅を選ぶことで、理想を形にしやすいという特徴があります。
RC住宅のデメリット

家は一生に一度の買い物になるかもしれませんし、安全性は特に重視すべきポイントです。RC住宅にもいくつかのデメリットがあるので、メリットとあわせて理解しておき、RC住宅を選ぶべきか否かを検討しましょう。
建築費用が高い
一戸建ての住宅で近年主流になっているプレハブ住宅は、あらかじめ生産した部品を現場で組み立てることにより、コストの削減と工期の短縮を実現させています。しかしRC住宅の場合は、このような効率化をすることができない工法なので、建築費用は高額になりやすく、相場としては木造の1.5倍~2倍程度の予算がかかります。
カビが発生しやすい
RC住宅にはコンクリートが大量に使われていますが、コンクリートは水分を含んだ資材なので、湿気が充満しやすいこともデメリットの一つです。湿気が多い住宅の場合、カビも発生しやすくなりますから、カビの防止対策が必要になります。
外気の影響を受けやすい
コンクリートは外気の影響を受けやすいため、冬は寒く、夏は暑い住宅になりやすいほか、梅雨の時季には湿気も感じやすくなります。
一方で、前述のように気密性が高いというメリットがありますので、断熱材をしっかりと使用することで、エアコン効率がいい住宅にすることも可能です。
重量がある
鉄筋とコンクリートの両方を使用するRC住宅は、その他の工法と比較して重く、立地によっては住宅の重さに地盤が耐えられない可能性があります。そのような危険性のある場所にRC住宅を建てる場合、地盤沈下や液状化などの事態を避けるために基礎工事を強化する必要があり、高額な工事費が追加になることもあります。
まとめ
鉄筋構造とコンクリート構造の強みを併せ持ったRC住宅は、耐震性や耐火性に優れ、デザイン面での自由度も高いことから、注文住宅やマンションで多く用いられています。
カビや重量の問題には注意を払うべきですが、高額な費用に見合う価値を感じられる人には、RC造は有力な選択肢となる構造です。
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June 23, 2020 at 10:00PM
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