IT業界のエンジニア不足は、年々深刻化していると言われている。そんな中で、女性がエンジニアを目指し、プログラミングのスキルを習得することは、長く安定的なキャリアを築くチャンスでもある。
正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』ではこのほど、「女性エンジニアの光と課題」と題した意識調査を実施し、女性エンジニア79名から有効回答を得た。詳細は以下の通り。
女性エンジニアの光と課題の調査結果
【ITエンジニアになろうと思った理由は?】
※複数回答
ITエンジニアになろうと思った理由を尋ねると、1位は「手に職を付けたい」61.0%、2位は「専門的なスキルを身に付けたい」58.4%となり、スキルの体得を目的としている人が多いことがわかった。次いで、「世の中に役立つものづくりがしたい」「プログラミングが好き」「小さい頃からコンピュータが好きだった」など、やりたいこと・好きなことを仕事にしたいという理由が続いている。
【職場の女性比率は?】

職場の女性比率は「2割」27.8%が最も多く、次いで「3割」26.6%となった。約半数の職場で女性比率は2割以下と低いことがわかる。半数以上(5割以上)が女性と答えた人は、わずか13.9%だった。
【女性であることが理由で、職場で苦労したことは?】

※複数回答
女性であることが理由で、職場で苦労したこと1位は「職場に女性のロールモデルがいない」46.8%、2位は「生理などの体調不良が言い出しづらい」44.3%、3位は「職場に女性の相談相手がいない」29.1%となった。Q.4の結果からもわかるように、職場で女性が少ないことが理由で苦労した経験がある人が多いことがわかる。
一方「苦労したことはない」も17.7%おり、以下のようなコメントも見られた。
<その他コメント>
・まだまだ男性が多い環境ですが、だからこそやりやすいこともあると思う(40代/千葉)
・コミュニケーション力のある女性が重宝される(30代/東京)
・女性が少ないからこそ、職場の女性とこれからのキャリアをどう描いていくか、お互いの人生を応援し合えるような関係が築けている(20代/東京)
【女性がITエンジニアというキャリアを歩むメリットは?】

※複数回答
女性がITエンジニアというキャリアを歩むメリットは、1位「専門的なスキルが身につく」67.1%、2位「スキル次第で性別関係なく活躍できる」64.6%、3位「リモートワークができる」62.0%となり、いずれも6割を超える人が回答した。「他職種より高年収が狙える」「人手不足で転職しやすい」も約4割の人が選んでおり、ITエンジニアはスキルを武器に柔軟な働き方や年収アップの可能性が広がりやすいことが見て取れる。
【どんな人がITエンジニアに向いている?】

※複数回答
ITエンジニアに向いている人について尋ねると、1位「論理的に物事を思考できる」72.2%、2位「学習意欲が高い」69.6%、3位「トライアンドエラーを繰り返せる」59.5%となった。「新しいことへの好奇心が強い」「コミュニケーション能力が高い」も半数以上の人が回答している。
【IT業界にもっと女性エンジニアを増やすために必要だと思うことは?】

※複数回答
1位「ITエンジニアは文系、理系関係なく目指せる仕事だという理解が進む」58.4%、2位「ITエンジニアは男性の仕事という固定概念をなくす」51.9%、3位「女性は論理的思考、数学が苦手、というジェンダーバイアスをなくす」49.4%という結果となった。誤解や偏見がなくなることがIT業界に女性が増えるきっかけになると考える人が多いことがわかる。
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合がある。
<調査概要>
・調査期間:2021年11月18日~12月15日
・有効回答数:79名
・調査対象:『女の転職type』会員
・調査方法: Web上でのアンケート
出典元:女の転職type
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-42/
構成/こじへい
からの記事と詳細 ( 女性エンジニアに聞く「ITエンジニア」というキャリアを歩むメリット| - @DIME )
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