
妊婦の新型コロナウイルスワクチン接種のメリットとリスクを、 どう考えたらいいのでしょうか。日本産婦人科感染症学会の早川智副理事長に聞きます。
妊婦が新型コロナに感染すると重症化するリスクについて、厚生労働省は「基礎疾患がない場合は、リスクは変わらないとされている」としています。ただ、一般的に妊婦が呼吸器感染症にかかった場合、特に妊娠後期で重症化する可能性があるとしています。 一方、アメリカのCDC=疾病対策センターが行った調査では、妊婦は妊娠していない女性に比べて、重症化のリスクがあるという結果が出ています。
(Q.重症化はなぜ起こるのでしょうか)
妊娠後期に重症になる方はいます。赤ちゃんが大きくなってくると、横隔膜が持ち上がってきますので、呼吸が制限されてきます。免疫が低下するとかではなく、物理的な要因で妊娠後半期に重症化に至る人がいるのは間違いないと思います。
ワクチン接種について、日本産婦人科感染症学会の見解は、現時点で妊婦に対する安全性は確立していないということです。
(Q.安全性が確立されていないなかで、接種を受けるのは不安という人も多いと思いますが、ワクチンを打つことのリスクをどうみていますか)
このワクチンが実際に臨床で使われる前に、マウスやラットというネズミで実験を行ってきて、特に異常は起きていません。認可されてからアメリカでは1万5000人以上の妊婦に投与されていますが、現時点では、特に大きな異常は起きていません。ワクチンによる副反応のリスクというのが絶対ないというわけではありませんが、そういったことを考え天秤にかけた場合には、ワクチン接種をしたほうがいいかなと思います。ただ、これはあくまで本人が選択する問題ですので、我々としては、十分な情報を提供して、ご判断願うということです。
(Q.接種を受けるとしたら、気を付けたほうがいい点はありますか)
臨床的なデータがありませんので、担当される医者が十分に説明して納得してもらうこと。本人だけでなく、赤ちゃんの状態も診ないといけませんので、産婦人科の施設、あるいは、産婦人科にすぐコンサルトできるところで接種していただく。また、副反応で重症になり得るのは、アナフィラキシーというアレルギー反応。これは大体、30分くらいのうちに起きてきますので、接種をした30分間は、医療機関で様子をみていただく。妊娠の初期は、赤ちゃんに異常が起きる可能性がないとは言い切れませんので、妊娠12週までは受けることを我々はすすめていません。
(Q.産婦人科でも接種を受けられるようになりますか)
いま、我々、産婦人科の中で進めています。産婦人科の医療機関で受けられるのが一番いいのですが、それが難しい場合は、接種の前後で、赤ちゃんの状態を産婦人科でみるということをお願いしたいと思っています。
(Q.出産が近い人というのはどうなのでしょうか)
ワクチンを打っても、すぐに抗体は出てきませんので、出産直前に打つというのは、どうかなと思います。また、アナフィラキシーを起こしたとき、特にお腹が大きくなっていると血液の流れも抑制されて重症化することもありますので、お産の直前はおすすめできないと考えます。
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